2026/09/18 19:35

SEAPORTは、敦賀から始まった。

東京でもない。

大阪でもない。

ファッションの中心と呼ばれる街でもない。

福井県敦賀市。

海があり、港がある街。

SEAPORTという名前も、この場所と無関係ではない。

地方だから、何もない。

昔はそんなふうに感じることもあった。

欲しい服は近くにない。

見たい店も少ない。

雑誌で見たカルチャーは、ずっと遠くにあるように見えた。

だから探した。

雑誌を読む。

CDを聴く。

遠くまで買い物に行く。

古着屋を回る。

限られていたからこそ、

ひとつ見つけたときの嬉しさは大きかった。

今思えば、その距離も悪いことばかりではなかった。

敦賀から見るから、見えるものがある。

流行の中心にいないからこそ、

流行だけを追わなくていい。

東京で流行っているから。

SNSで伸びているから。

有名人が着ているから。

もちろん、それらもファッションの面白さだと思う。

でもSEAPORTが一番大切にしたいのは、

「自分たちは何が好きなのか。」

ということ。

その基準を持てるのは、

少し離れた場所にいる強さなのかもしれない。

港は、外の世界につながっている。

SEAPORTのブランドには、

LOCAL PRIDE. GLOBAL STANDARD.

という言葉がある。

ローカルであることと、

外の世界を見ることは、

反対ではないと思っている。

自分がどこから来たのかを知ったまま、

もっと遠くを見る。

敦賀で作ったものが、

福井を越えて、

日本を越えて、

どこか知らない街で着られる。

そんなことを想像する。

東京の真似をするために、敦賀でやっているわけではない。

敦賀だから作れるもの。

敦賀にいるから考えること。

自分たちがここで過ごしてきた時間。

そういうものを服に残したい。

大げさな「地方創生」という言葉にしたいわけでもない。

ただ、

自分たちの街を隠す必要はない。

むしろ胸を張ればいい。

FROM TSURUGA TO THE WORLD.

世界へ行くために、

ルーツを捨てる必要はない。

自分がどこから来たのか。

何を好きだったのか。

何を大切にしているのか。

それを持ったまま外へ行く。

SEAPORTは敦賀から服をつくる。

これからも、それは変えたくない。

LOCAL PRIDE.
GLOBAL STANDARD.

CARRY YOUR ROOTS.